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by luna_oneday
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聖なる酒場の挽歌

『聖なる酒場の挽歌』
When The Sacred Ginmill Closes(1986 アメリカ)
作/ローレンス・ブロック
訳/田口俊樹
出版/二見文庫

ローレンス・ブロックの作品が好きです。
マシュウ(マット)・スカダーも良いし、バーニイ・ローデンバーも良い。
マット・スカダーはアル中探偵だけれど、歳を経てAAメンバーとなり酒をやめていく。
バーニイ・ローデンバーは、仕事(泥棒)の前にはアルコールを口にしない。

マット・スカダーシリーズに“聖なる酒場の挽歌”という作品があります。
シリーズ中の分岐点的作品。
アルコール依存症だが、今は一滴も酒を飲んでいないマットが、十年前(1975年)の飲んでいた頃の事件を語ります。

「言うまでもないが、私はまだのんでいた。が、その頃の酒は私の役に立っていた(そう見えただけかもしれないが)。まだ私を痛めつけてはいなかった。」(p39)

「私はほろ酔い加減でいるのが好きだった。深く酔いたくはなかった、ときにはそういうこともあったけれども。たいていコーヒーにバーボンをたらしたものから始め、夜が更けるにつれてストレイトで飲んだ」(p42)
アルコール依存症が進行すると“ほろ酔い”にもなれなくなるんですが。

デイヴ・ヴァン・ロンクのラスト・コールという曲も出てきます。(p191)
「生まれたときにもし酔ってたら悲しみなんて知らずにすむのに」
というフレーズには、飲み続けていたときの自己憐憫がよみがえります。

「しかし瓶の中身は三分の一ほどなくなっていた。それは少し意外だった。ビリーのところでレコードを聞きながら一杯、それから明かりを消すまえにひとくち飲んだのは思い出せたが。」(p198)
ブラック・アウトですね。

p293にはAAミーティングのことがでてきます。

「が、十年前はいつも飲んでいた。今は一滴も飲んでいない。今まで飲んできたことを後悔はしていないが、しかしもう二度と飲まないでいられたらと思っている。」(p398)

…とにかく読んでみて下され。良いっすよ。
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by luna_oneday | 2010-08-27 20:40 | アディクション