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by luna_oneday
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別れ:新しい関係☆

ローレンス・ブロックという作家の、アル中探偵のマシュウ・スカダーのシリーズ(訳:田口俊樹) をお読みになったことはあるでしょうか。

わたしはまだ飲み続けていた頃からの愛読者ですが、AAの情報については、このシリーズから戴いたものが多くあります。

ローレンス・ブロックについては、前国立久里浜病院研究室長、前杏林大学教授、現上諏訪病院院長の赤井淳一郎先生が「マット・スカダーの創造:作家とアルコール問題」という文章をハヤカワ・ミステリマガジン2003年1月号(№563)に寄稿されています。

マット・スカダー・シリーズ (ハヤカワ書房:二見書房)
過去からの弔鐘 1976
冬を怖れた女 1976
一ドル銀貨の遺言 1977
暗闇にひと突き 1981
八百万の死にざま 1982
聖なる酒場の挽歌 1986
慈悲深い死 1989
墓場への切符 1990
倒錯の舞踏 1991
獣たちの墓 1992
死者との誓い 1993
死者の長い列 1994
処刑宣告 1996
皆殺し 1998
死への祈り 2001
すべては死にゆく 2005

主人公のアル中探偵のマシュウ・スカダーのAAスポンサーで、ジム・フェイバーというAAメンバーの言葉が素晴らしいのです。
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 私(マット)はその会話が恋しかった。彼女が恋しかった。今でも彼女ともう一度やり直そうと思うことが時々あった。しかし、それはもう互いに何度か試みたことだった。そのたびに我々はふたりのあいだがもう終わったことを現実に教えられた。我々自身は、終わったとはどうしても思えないのだが、現実はそんな我々の思いを通り越していたのだ。
 どんな試みも徒労に終わることがようやく私にもわかった頃、私はジム・フェイバーに電話した。そして、「どうにもわからない。どうしても終わってしまったとは思えないのに、いざ会うとうまくいかないんだ」と泣きごとを言った。
すると彼(ジム)はその時こんなことを言った。「いや、あんたたちの関係は終わったんじゃないんだよ。いろいろあってやっと今の関係にたどり着いたのさ。」

(墓場への切符:ローレンス・ブロック:田口俊樹訳 二見書房単行本p.191より)
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by luna_oneday | 2009-12-24 20:44 | アディクション